教員による活動を紹介します

井坂健一郎(絵画)

「実と虚が混在する空間の創出」をテーマに、絵画、写真、インスタレーションなどの創作活動を行っています。

また、さまざまな分野とのコラボレーションによリ、新しいアートの在り方も模索しています。

近年の成果としては、多目的ホールを含むオフィスビルの建築デザイン、医療空間や飲食店のアートコーディネート、甲州印傳とのコラボレーション、健康器具や音楽CDのアートディレクションなどがあります。

井坂健一郎 HP http://isakart.com/

栗田真司(美術科教育学)

小学校の図画工作や中学校の美術の授業においては、最初の導入部の後は一斉指導が少なくなり、1対1で子どもと関わることになります。そこでは、振る舞いや言葉掛けをというコミュニケーションスキルが重要になるのです。カール・ロジャーズやトマス・ゴードンといった臨床心理学者の研究を糸口として子どもの表現や関わり方を心理学視点から研究しています。

 論文:「生涯学習としての博物館における教育普及活動」『大学改革と生涯学習 : 山梨学院生涯学習センター紀要』第17号、pp.45-73、2013.
http://id.nii.ac.jp/1188/00002137/

 論文:「中心市街地におけるオープン・アトリエ・ワークショップの試み」『大学改革と生涯学習 : 山梨学院生涯学習センター紀要』第19号、pp.63-92、2015.
http://id.nii.ac.jp/1188/00003197/

 論文:「4本足のにわとり再考」ブックウェイ、pp.73-82、2016.

武末裕子 (彫刻)

自然素材を材料とした立体表現の研究を主におこなっています。

私たちがうまれるずっと前から存在する木や石、金属は力強く静かなエネルギーに満ちています。その力を感じ、感触を手で確かめながら形にしていきます。

具体的な研究としては表現活動に加え、他大学と連携し「蝋型鋳造(イタリア式)による新しい彫刻表現の研究」や彫刻をより多くの人に楽しんでもらえるように展覧会「手でみる彫刻展」を学生とともに開催しています。

新野貴則(美術科教育学)

主に、図画工作科・美術科教育の学びの仕組みに関する理論的な研究に取り組んでいます。例えば「表現や鑑賞の活動をするとき、子供の心や身体では何が起きているのか?」というような疑問から研究をスタートします。

当たり前のこととして見落としてしまいがちなことを丁寧に考え直すことが大学における教育研究の重要な役割の一つだと考えています。

もちろん、研究は考えるだけでは成り立ちません。出来る限り教育実践の場に足を運ぶようにしています。子供の学習活動に寄り添うことが研究において最も大切なことだからです。

平野千枝子(美術理論・美術史)

作品をじっと見つめて何かを感じる、という美術鑑賞の態度は、比較的新しいものです。美術の歴史を研究すること通じて、さまざまなものの見方を学びたいと思っています。

特に、ゴードン・マッタ=クラークなど20世紀のアメリカ美術を研究し、現代社会において本当に重要なものは何なのか、芸術家や美術史家が示してきたものをとりあげて考えています。

村松俊夫(デザイン)
*2022年3月退職 ひき続き指導をしていただきます。

様々なカタチが持つ基本的な性質(たとえば動きや錯視の効果)を追求し、美術教育のデザインの視点から、理科教育や保健体育の内容も含めた教育遊具を開発しています。

具体的には、体験者が直接手でさわって動かしたり、それに乗って遊ぶことができる大型の作品を制作し、展覧会などで発表しています。